表札の素材や強度

ここでは表札に使用されている素材とその強度を説明します。
どの素材にも言えることですが硬いもの(野球の硬球)などが当たったりするともちろん傷が入ってしまいますし、場合によっては大きく破損する事もあります。
また、複数の素材を組み合わせて作った表札も多くなってきています。



天然石

実は、日本では一番多い(売れている・設置数が多い)のがこの天然石の表札です。街を歩けばこの表札を目にする機会も多いと思います。
御影石(カラー系有)や大理石、他にもレリーフとか色々あります。
強度面ではやはりかなり強いです。

●主な取付方法
・接着剤のみ
・接着剤+両面テープ
・ボルト+接着剤



ステンレス

結構多いのがこのステンレスを使った表札です。
多くの場合が一枚もので、エッチング(素材を彫ること)加工で文字を入れています。
厚みを持たせるために背面にアクリルを使用したものもあります。

加工が容易で、曲げたりすることもできるのでBOX型にし、古くなった天然石表札に被せて表札を新しくするという方法もできると思います。

ステンレス製のチャンネル文字(切文字)もあります。強度も強く厚みにもかなり種類があります。
メーカーによっては、色々な形のものがあったりもするので、ステンレス製が良いと思った方は、色んなメーカーを見てみましょう。

よく、錆びない金属として聞こえがありますが間違いです。正しくは錆びにくいと言ったほうがいいかもしれません。
というよりすでに錆びているのですが、透明の薄い錆びが中の金属を守っているとイメージしてもらったほうがいいですね。

経年劣化によって透明の被膜が無くなっていきいずれは錆びてしまいますが、環境によって耐候年数は変わってきます。自動車の通行が多い大きな国道沿いなどではCO2などが大量に舞いますし、海が近くにあるところでは潮風がきついので、その近辺にお住まいの方にはお勧めで出来ません。

●主な取付方法
・接着剤のみ
・接着剤+両面テープ
・両面テープのみ
・ボルト+接着剤
■形状によって
・ボルトのみ
・アンカーボルト



ガラス

お洒落で綺麗ですがお値段も結構するものが多いです。メーカーによって形や色も様々で、ガラスの表札を探されている方は色んなメーカーのカタログを見られた方が良いでしょう。

表札はほとんどが、素材を完成させてから名前を入れますので、メーカーごとに独自の物をガラスメーカーに発注しますので、同じ物は別のメーカーでは在庫がありません。

強度も良く、ガラスなので錆びることもありませんが付属してくる取付器具のボルトなどは、メッキ製品かステンレス製になると思います。
アイアンのオブジェも一緒付いてくるものも多いです。
ガラス製の表札は、スペーサーやボルトで少し浮かせて取り付ける物が多いです。

●主な取付方法
・ボルト+接着剤
・アンカーボルト



アクリル

耐候性のある樹脂系の素材を使用します。加工が容易でサイズの指定も出来ると思います。厚みは、白か黒のアクリルであれば、ある程度指定できるところもあります。薄いものであれば形もオーダーできる事もあります。(丸や三角、動物のシルエットなど)

強度は中といったところですがガラスと違い割れにくいです。表札に使うガラスも厚みがあるので割れにくいですが、アクリルは万が一割れても飛散しにくいです。

最近ではハードコートアクリルというものが出てきて傷がつきにくく硬度も普通のアクリルより高くなっているようです。ハードコートアクリルの色は透明とガラス色のみかも・・・?

●主な取付方法
・接着剤のみ
・接着剤+両面テープ
・両面テープのみ
・ボルト+接着剤



焼き物

七宝、有田、信楽、備前など様々な焼き方の表札があります。焼き物は独特の色味が美しいですね。
こちらもメーカー独自のデザインを焼き物屋さんに発注して在庫しますのでサイズやデザインはそのメーカー独自の物が多いです。

また色味やサイズなど、焼き物ですので若干カタログやサンプルとは変わってくると思います。特に色味はカタログと結構変わってくるかもしれませんのでその部分を納得してからの購入が必要です。

強度はいまいちです。おそらくほとんどが厚み15mm以上のものを使うと思いますが、少し大きめの地震などで割れてしまうこともあるみたいです。
もちろん落とすと割れるので設置する際は慎重に。

●主な取付方法
・接着剤+両面テープ
・ボルト+接着剤



鉄(アイアン)

多いのはチャンネル文字(立体に切り取った文字)です。
その名の通り鉄ですが、表面には塗装とコーティングをしていますので錆びはしませんが、経年劣化や傷などで、塗装とコーティングが剥がれてしまい、そこから錆びがはじまります。

元々錆びているような風合いのデザインもあり、結構お洒落なのですが、実際に錆びてしまうと多少の錆びだといいですが、全体が錆てしまうと汚く感じるのと、錆びは風雨で流れてしまい壁面などの取り付けた部分を汚します。まあ、そこまでなるのにどの位年月がかかるか環境次第といった所です。

●主な接着方法
・ボルト+接着剤
・ボルトのみ



真鍮

完全に室内向けです。屋外に面していればあっという間に錆びます。
真鍮製の表札を売っているところも少ないと思います。
金属なので強度は高いです。
取付方法は省きます。


銅(ブロンズ)

こちらも金属ですので強度は高いです。
基本的に錆びます。むしろブロンズは錆びた風合いを楽しむものです。ブロンズ製の表札を購入後、錆びたとクレームを入れないようにしてください。
取り付けは、重さによって変わってくると思います。

●主な接着方法
■軽いもの
・両面テープのみ
・接着剤のみ
・接着剤+両面テープ
■重いもの
・ボルト+接着剤


タイル

こちらも焼き物と似た感じです。色やサイズなどは各メーカーによって違いますしカタログの色味と若干変わってくることもあります。

強度はいまいちです。表面の硬度などはまあまあいいのですが薄いものですと地震で割れてしまったりします。もちろん落とすと割れるので設置の際は注意しましょう。

●主な接着方法
・接着剤のみ
・接着剤+両面テープ


人工大理石

名前の通り、人工的に作られた大理石です。
と、いっても大理石に比べると硬度は落ちますが表札としては十分な強度です。

●主な取付方法
・接着剤のみ
・接着剤+両面テープ
・ボルト+接着剤


切り文字シート(カッティングシートなど)

表札を組み込んだエクステリアに付属しているプレートや、マンションユニットに元々ついているプレートを利用する場合はカッティングシートなどの切り文字を購入して貼り付けることもできます。

コストも安く出来ますし、貼り付けも簡単で、気に入らなければ剥がしてしまえばO.K.です。

カッティングシートを表札に使う場合は耐候性のあるシートで作られます。といってもシール状の物ですので塗料に比べれば弱いですが、ダメになったら再度オーダー出来るものですので気分転換に色や書体を変えてオーダーするのもありだと思います。



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